おもしろい英語表現

日本人には思いつきにくい英語の慣用表現を取り上げていきます。少しでも覚えて、使って、より生き生きとした英語の使い手になりましょう!

throw a spanner in the works 仕事にスパナを投げ入れる→意図的に仕事を台なしにする

 

 

 

意味:他人の仕事に意図的に害を与える

 

<例>

He threw a spanner in the works, telling a false story to our manager.

(彼はウソの話をマネージャーに伝えて私たちの仕事を妨害した。)

 

この表現は19世紀イギリスで起きた「ラッダイト運動」(Luddite movement)と呼ばれる社会運動がその起源であるといわれています。

 

この運動は、それまで機織り工場で雇われていた労働者たちが、産業革命によって現れた自動機織り機の普及により失業の危機に見舞われ、それに抗議するためスパナで機織り機を破壊する行動に出た、というものです。

 

今日では労働運動や抗議活動を表すというよりも、ほかの人の仕事を意図的に邪魔して台なしにすることを表すものとして使われています。

 

上記のようにイギリスが起源の表現なので「spanner」という言葉が使われており、アメリカでは代わりに「wrench」という言葉が使われることもあります(throw a wrench in the works)が、意味は同じです。