おもしろい英語表現

日本人には思いつきにくい英語の慣用表現を取り上げていきます。少しでも覚えて、使って、より生き生きとした英語の使い手になりましょう!

give the devil his due 悪魔に与えるべきものを与える→気に入らない人も公平に扱う

意味:取るに足らない人や気に入らない人も同じく公平に扱う

 

<例>

We did not like one of the customers who visited us this morning. But, in fear of losing reputation, we had to give the devil his due.

(私たちは、きょう午前中に来たお客さんの一人が気に入らなかった。しかし、評判を落とすことを恐れ、彼にも公平に対応した。)

 

「due」という言葉は複数で使われれば「支払額」という意味になりますが、単数の場合は一言で表せる日本語の名詞がないため、若干とらえにくい言葉かもしれません。

 

「ある人が当然受け取る権利のあるもの」というのが定義として間違ってはいないと思います。今日の表現でもこの意味で考えるのがわかりやすいでしょう。

 

具体的なものを表すというより、上記の例文でいえば「お客さんとして受けることができる当然の扱われ方」といった概念を表しています。

 

また今日の表現では、話し手にとって気に入らない人やくだらない人を「悪魔」と言い切るところが、英語独特の辛辣な言いかたになっているように感じます。

 

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