おもしろい英語表現

日本人には思いつきにくい英語の慣用表現を取り上げていきます。少しでも覚えて、使って、より生き生きとした英語の使い手になりましょう!

throw to the wolves オオカミに向かって投げ捨てる→友達を犠牲にする

意味:敵をなだめるために友人や親類を犠牲にする

 

<例>

He would never hesitate to throw you to the wolves when things go wrong.

(彼は都合が悪くなると君を犠牲にするのもいとわないだろう。)

 

追い込まれた状況に直面したとき人がどう対応するか、についてオオカミを使って表したものです。

 

オオカミが目の前にいても、とりあえず食べるものさえ与えれば、オオカミがその食べ物に集中している間に逃げることができます。

 

ビジネスなどの現場でも、とりあえず非難されるターゲットが一人できれば、その間は自分への非難を逃れることができる。

 

そういうときに誰かをターゲットとして「売ってしてしまう」様子を表しています。

 

まれに「throw oneself to the wolves」(自分自身を犠牲にする)と言うこともあるようですが、ほとんどの場合は、例文のように本人以外の人を犠牲にする場合に「ずる賢い」というニュアンスを込めて使われるようです。