おもしろい英語表現

日本人には思いつきにくい英語の慣用表現を取り上げていきます。少しでも覚えて、使って、より生き生きとした英語の使い手になりましょう!

a dime a dozen 12個につき10セント→普通のもの

意味:どこにでもあるもの、普通のもの

 

<例>

Such bookkeepers as her are a dime a dozen. When she causes another trouble, all we would do is to fire her.

(彼女レベルの経理担当なら掃いて捨てるほどいる。今度彼女が問題を起こしたら、解雇するだけだよ。)

 

dime」は1ドルの10分の一である10セント硬貨、「dozen」はご存じ1ダース(12個)のことを表し、もともとは広告などに「1ダース10セント!」と書かれていたのがこの表現の始まりでした。

 

そこから「十把一絡げで安売りされるもの」を表すようになり、さらに「特別ではないもの、普通のもの」という意味に派生してきたものです。

 

今でも「安売り」というもとのイメージが残っており、「ありふれたもの」「容易に入手できるもの」などネガティブな印象を与える表現ですので、使うときには注意するようにしてください。

 

また「a dime a dozen」と単数表記になっていますが、例文のように複数の主語・動詞にそのまま使われることにも注意しておきましょう。