文章で使われる「i.e.」と「e.g.」はどう区別する?
文章では「i.e.」とか「e.g.」という表記をしばしば見かけますが、正確にこの二つを区別し、使いこなしていない人も少なくないようです。
意味の違いは?
この二つには明確な違いがあります。
「i.e.」はラテン語「id est」を省略した書き方で、意味は「that is」(すなわち、言い換えれば)です。 つまり、i.e.の後にはその前にすでに述べられたことを別の言葉で言いかえたり、もう少し細かく説明したりすることになります。
「e.g.」もやはりラテン語「exempli gratia」の略で、意味は「for the sake of example」つまり「for example」と考えていいでしょう。 これは文字通りすでに述べられたことに関して具体的な例を示すときに使われるものです。
間違いにくい覚え方
では、この二つを区別して覚え、混同せずに思い出すには、どうしたらいいでしょうか。
「e.g.」についてはその音が「example」の音を連想させ、「for example」の意味であることを思い出しやすいので、比較的楽に覚えられるでしょう。
「i.e.」については「in other words」(言い換えると)と同じ意味であると覚えて、その最初の文字「i」と関連づけておくと、やはり間違わずに思い出すことが出来ると思います。