おもしろい英語表現

日本人には思いつきにくい英語の慣用表現を取り上げていきます。少しでも覚えて、使って、より生き生きとした英語の使い手になりましょう!

天気、気候?「weather」と「climate」はどう区別する?

 

 

 

「weather」と「climate」はネイティヴでも混同している人がいるそうです。日本語でも天気や気候など、なんとなく使い分けている言葉のような気がします。

 

「weather」は限定された時間のある一つの場所の大気の状態を表す言葉です。通常は一日、または日中のある時点など、24時間以内の場合がほとんどです。

 

一方「climate」は、比較的長い時間にわたる大気の平均的な傾向を表す言葉です。例えば過去30年間の東京都の平均気温が何度上昇した、という文章では「climate」が使われます。

 

また時間的な違いのみならず、地域の区別でも大きな違いがあります。 weatherはある一つの場所に限定されていますが、climateは国による違いなどを表すときに使われる言葉です。 例えば、日本とアフリカの砂漠ではもちろん気候が全く異なりますが、この場合も「climate」であって「weather」は使われません。

 

また「気候変動」も「climate change」という言葉が使われています。

 

日本語の天気と気候についても同様の区別がありますので、「weather = 天気」「climate = 気候」という訳語で覚えていても間違いはなさそうです。

 

つまり「weather = 天気」は限定された地域の短い時間について使われ、「climate = 気候」は比較的広い地域の長期間にわたる傾向について使われる、と整理すれば分かりやすいでしょう。