おもしろい英語表現

日本人には思いつきにくい英語の慣用表現を取り上げていきます。少しでも覚えて、使って、より生き生きとした英語の使い手になりましょう!

snake in the grass 草むらの中の蛇→隠れた敵

意味:身を潜めている敵、味方の振りをして裏切る人

 

<例>

You had better be careful because there might be a snake in the grass somewhere.

(どこかに敵がいるだろうから気をつけたほうが身のためだよ。)

 

紀元前の古代ローマの詩人がこの表現を使ったのが最初で、イギリスでは17世紀後半~18世紀初頭ごろ使われ始めたといわれています。

 

西洋では古くから蛇は怖いものの象徴とされており、この表現でも「影に身を潜めて虎視眈々と狙っている敵」、または「本当は敵なのに、味方の振りをしている存在」を表します。

 

味方の振りをしているという意味では、日本語の「飼い犬に手を噛まれる」と重なる部分があると思います。

 

しかし、“飼い犬”という言葉の表す「いつも手なずけて可愛がっている人/動物」という意味は、この表現のsnakeには含まれてはいないので気をつけましょう。