おもしろい英語表現

日本人には思いつきにくい英語の慣用表現を取り上げていきます。少しでも覚えて、使って、より生き生きとした英語の使い手になりましょう!

by the skin of one’s teeth 歯の皮によって→かろうじて

意味:かろうじて、ぎりぎりで

 

<例>

To be honest, I managed to pass all the exams by the skin of my teeth.

(実はね、やっとのことで全科目のテストに合格したんだ。)

 

「皮」という言葉のため、日本語の「首の皮一枚で(つながっている)」という表現と重ねがちですが、使われ方としては「何とか持ちこたえている」というより、「ぎりぎりで成功させた」というイメージに近いと思います。

 

聖書(ヨブ記)に出てくる言葉に「私の骨は皮と肉とにくっついてしまい、私はただ歯の皮だけでのがれた」というものがあり、これがそのまま慣用句として使われるようになったものです。

 

この「歯の皮」は「歯茎」のことを指すという説が強力ですが、「くちびる」だとする説もあるようで、はっきりとは分かっていません。

 

人の歯には皮がないため、どうしてもイメージがしづらく、これは英語圏でも“confusing”であると言われています。