おもしろい英語表現

日本人には思いつきにくい英語の慣用表現を取り上げていきます。少しでも覚えて、使って、より生き生きとした英語の使い手になりましょう!

get up on the wrong side of the bed ベッドの誤った側から起き上がる→機嫌が悪い

意味:寝起きが悪いせいで一日中機嫌が悪い

 

<例>

He was rude to me yesterday. Probably he must have got up on the wrong side of the bed.

(昨日彼は僕に対して無礼だった。きっと朝から機嫌が悪かったんだ)

 

古代ローマの時代の迷信で、ベッドの左側から起き上がるのは縁起が悪いとされていたことが起源と言われています。

 

あまり使われない表現ですが「get up left foot forward(左足を前に出して起き上がる)」という言い方もあり、こちらも同じ古代ローマの迷信が起源です。

 

ほかにも左の靴から履くと縁起が悪い、または家に左足から踏み入れると縁起が悪い、などといった“左側”を縁起の悪いものとして扱う迷信が古代ローマにはあったようです。

 

なお、今ではこのような考え方は残っていません。また「the wrong side」についても、それが右か左かすら意識せずに使われており、「起きるときに縁起の悪いことをしてしまった、その結果朝から機嫌が悪い」という意味で用いられることがもっぱらです。